不倫がバレたらどうなる?適切な対処法や慰謝料の相場を弁護士が徹底解説

「不倫がバレてしまった…」

その瞬間、頭の中が真っ白になり、これからの生活や人間関係がどうなるのか、不安に押しつぶされそうになるかもしれません。

パートナーの反応や家族や友人への影響、社会的な立場など、次々と不安が押し寄せてくるのは当然なことでしょう。

しかも不倫がバレてしまうと、離婚の危機や慰謝料を支払うなどのデメリットが生じます。

本記事では、不倫がバレたらどうなるのかを具体的に紹介し、適切な対処法や慰謝料の相場などを解説します。

もし、不倫がバレてしまい悩んでいる方がいましたら、すぐに弁護士に相談するのがおすすめです。

藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。下記からぜひご相談ください。

不倫がバレたらどうなるのか

不倫がバレた際、主に以下のようなリスクが伴います。

  • 家庭が崩壊する
  • 相手からの信頼を失う
  • 仕事に支障をきたす恐れがある
  • 子どもに悪影響を及ぼす恐れがある
  • 慰謝料を請求される可能性がある

詳しく解説します。

家庭が崩壊する

不倫は、配偶者との間に築いてきた信頼関係を深く傷つける行為であり、一度でも裏切りが発覚すれば、元の状態に戻すことは困難です。

不倫を知った配偶者は、強いショックを受け、怒りや悲しみ、失望といった感情が一気に押し寄せます。

特に離婚に発展する場合、財産分与や慰謝料の請求が絡むことで、経済的負担が大きくなることも少なくありません。

相手からの信頼を失う

信頼とは、夫婦関係を築く上で重要な要素であり、前述した通り一度損なわれると元に戻すことが難しくなります。

不倫によって信頼を失うと、相手は日常の何気ない行動にも疑念を抱くようになります。

たとえば、仕事の遅れや友人との外出すらも「また何か隠しているのではないか」と疑われるようになるため、関係は常に緊張状態に陥るといった感じです。

また、言葉や態度でどれだけ反省や謝罪の意を示しても、一度壊れた信頼を回復するには非常に多くの時間と努力が必要であり、相手に安心感を与えることが難しくなることもあるでしょう。

仕事に支障をきたす恐れがある

不倫が発覚すると、仕事に支障をきたす恐れもあります。

不倫問題は基本的に私的な領域に留まるべきですが、現実にはその影響が職場にまで及ぶことが少なくありません。

特に不倫相手が職場の同僚や上司、部下である場合、その事実が明るみに出ることで職場の人間関係が悪化してしまいます。

不倫行為は、多くの人にとって倫理的に受け入れがたい行動と見なされるため、職場内で孤立したり、評価が低下したりすることも考えられるでしょう。

職場や仕事関係者に不倫の事実が発覚しないよう、早期円満な解決を試みることが最重要です。また、解決のための交渉や連絡は、当事者間で直接行うのでなく弁護士を窓口に行う方が賢明でしょう。

子どもに悪影響を及ぼす恐れがある

不倫の発覚は子どもにとっては悪影響を及ぼします。

家庭の安定感が崩れ、両親の不和を目の当たりにすることで、子どもは強いストレスや不安を抱えるようになります。

親が言い争う姿や冷え切った関係性を見ることは、子どもの精神的な安定を損なう要因です。

自己肯定感の低下や不信感の芽生えにつながることもあるでしょう。

特に幼い子どもや思春期の子どもにとっては、このような環境の変化が感情の発達や人間関係の築き方に影響を及ぼすことが懸念されます。

不倫をしたから親権が獲得できないというわけではありませんが、不倫によって子どもの養育が疎かになっている場合には、親権者として不適任であるため親権が獲得できない、との結論になる恐れはあり得るため、注意が必要です。

慰謝料を請求される可能性がある

不倫は法律的に「不貞行為」として扱われ、婚姻関係にある一方の配偶者に対する裏切り行為です。

基本的に、慰謝料は配偶者が精神的苦痛を受けたことに対する損害賠償として求められます。

不倫が原因で信頼関係が破壊され、夫婦間の関係が修復不可能な状態になった場合、慰謝料の請求額は増加する傾向があります。

特に、不倫が長期間にわたって行われていたり、不倫相手との関係が公然化している場合、配偶者が受けた精神的苦痛はより大きいと判断されることが一般的です。

また、慰謝料請求の対象は、不倫をした本人だけでなく、不倫相手にも及ぶことがあります。

不倫相手が既婚者であると知りながら関係を続けていた場合、その責任を問われる可能性が高まるでしょう。

不倫相手に対しても慰謝料を請求できるかどうかは、状況や証拠の有無によりますが、不貞行為が明確に認められる場合、共同で責任を負うことになるのです。

そもそも不倫がバレる理由とは

そもそも不倫がバレてしまう理由は、主に以下のようなケースが挙げられます。

  • スマホのLINEを見られる
  • 外見の変化から
  • 帰宅時間が遅くなった
  • 実際に目撃された
  • 疑われて探偵調査が入った

詳しく解説します。

スマホのLINEを見られる

不倫が発覚する理由の中で、スマートフォンのLINEを見られるケースは多いです。

特にLINEのようなメッセージアプリにはプライベートなやり取りが多数保存されています。

不倫相手とのやり取りがLINE上に残っている場合、それを見られることで一気に不倫が明るみに出る可能性が高まります。

具体的には、通知が画面に表示されていたり、アプリを開いた状態のままにしていたりすることで、相手に内容を確認されてしまい、バレてしまうのです。

外見の変化から

不倫関係が始まると、本人の意識や無意識にかかわらず、外見や身だしなみに明らかな変化が見られることがあります。

特に不倫によって新たな恋愛感情が芽生えると、多くの人が自分をより魅力的に見せたいという気持ちから外見に気を使い始めます。

例えば、突然おしゃれに関心を持ち始めたり、以前は気にしていなかったヘアスタイルやメイク、服装を頻繁に変えるようになるケースが典型的です。

また、香水を使い始めたり、身に着ける小物に高級感や華美さが加わることもあります。

このような変化は、長年一緒に生活している配偶者にとって特に目立つものであり、何らかの異変を感じさせる要因です。

帰宅時間が遅くなった

常の生活リズムが大きく変化すると、それを長年ともに過ごしてきた配偶者が敏感に察知し、疑念を抱く可能性が高まります。

具体的には、不倫関係が始まると、その相手と過ごす時間を確保するために、これまでの生活パターンに無理を生じさせることが多くなります。

例えば、仕事を理由にして遅くまで外出したり、同僚や友人との会食を口実にするケースが一般的です。

しかし、こうした言い訳が頻繁になると、配偶者はその説明に不自然さや矛盾を感じるようになります。

特に「急な残業」や「接待」といった理由が以前より増える場合、それが本当なのか疑われるのは避けられません。

実際に目撃された

不倫が発覚する理由として、知り合いや友人に目撃されてバレるケースも考えられます。

例えば、不倫相手と外出中に知人や家族、あるいは職場の同僚など、予期しない相手に遭遇する場合があります。

特に多くの人が集まる公共の場や、普段の生活圏内で行動を共にしていると、不意に知り合いと鉢合わせするリスクが高まるでしょう。

たとえ単なる食事や買い物であったとしても、親密そうな雰囲気や距離感が不自然だと判断されれば、それが疑惑を呼び、不倫のきっかけとして追及される可能性が高くなるのです。

疑われて探偵調査が入った

配偶者が不審に思い、探偵を雇って調査を行ってバレるケースがあります。

不倫を疑う理由が積み重なると、最終的に探偵を雇って証拠を集めようとする決断に至ることがあります。

まず、配偶者は日常生活の中で、微細な不自然さに気づくことが多いです。

帰宅時間の遅れや、急な外出、携帯電話やスマートフォンの隠し方など、普段と違う行動に敏感に反応します。

これらの変化が続くと、疑念が膨らみ、次第に探偵を雇う決断をすることになるのです。

この調査によって、対象の行動を監視し、証拠を収集することで、不倫の有無が明確にされます。

不倫がバレた際の対処法

不倫がバレた際の対処法は、主に以下の通りです。

  • 素直に認めて謝罪する
  • 不倫相手と別れる
  • 弁護士に相談する

詳しく解説します。

素直に認めて謝罪する

不倫が発覚した際の対処法は、素直に認めて謝罪することです。

不倫がバレたとき、否認を続けたり、言い訳をすることは、逆に相手を傷つけることになります。

事実を認めない態度は、相手にとってさらに裏切られたと感じさせ、解決が遠のく可能性が高いです。

一方で、素直に過ちを認め、謝罪することで、相手に対して自分の非を真摯に受け入れていることが伝わります。

相手の気持ちに寄り添い、どれだけ後悔しているのか、心から反省していることを伝えることが大切です。

謝罪の際には、端的に謝罪の意思を伝えることにのみ努め、特に自分に有利な事情を伝えようとしない方が賢明でしょう。謝罪の場で情報の全てを伝える必要もメリットもそれほどありません。

不倫相手と別れる

不倫が発覚した際の重要な対処法の1つは、不倫相手との関係を即座に断ち切ることです。

特に不倫がバレた段階で相手との関係を続けることは、家庭内での信頼回復をより難しくしてしまいます。

まず、不倫相手にははっきりと別れを告げ、今後一切の連絡を取らないことを約束することが求められます。

感情的なつながりや未練が残ることがあるかもしれませんが、配偶者との関係を修復するためには、そのような感情を整理し、真剣に行動する必要があるでしょう。

決断と行動をできる限り早く行うことが重要です。また、配偶者への誠意を示す趣旨では,連絡先の消去など別れたことや今後連絡を取らない意思を具体的な行動で示す動きも有力です。

弁護士に相談する

不倫が発覚した際に、弁護士に相談するのもおすすめです。

特に感情が高ぶり、状況が複雑になる可能性がある場合、専門的なアドバイスを受けることは冷静かつ適切な対応を取るために必要です。

弁護士に相談することで、法律的な視点から問題を整理し、今後の進め方を冷静に判断する手助けをしてもらえます。

目指したい結果を明確にした上で弁護士に相談されることをおすすめします。具体的には、離婚したくないか、金銭的負担をどのくらいにとどめたいか、解決内容に反映させたい有利な事情はないか、などといった点が挙げられます。

不倫がバレた際の慰謝料相場

不倫がバレた際、気になるのは慰謝料請求がどのくらいになるかでしょう。慰謝料の相場は、主に以下2パターンで異なります。

  • 離婚した場合
  • 離婚しなかった場合

詳しく解説します。

離婚した場合

離婚した場合の慰謝料相場は、一般的に100〜300万円です。

具体的な慰謝料額は、どれほど配偶者が精神的苦痛を受けたか、また不倫がどれほど婚姻生活に影響を与えたかが重要な要素となります。

例えば、不倫が続いていた期間や、どれほど隠していたか、また不倫相手がどの程度婚姻生活に影響を与えたかによって、慰謝料の金額は変動します。

一方で、不倫の証拠が不十分である場合や、配偶者が不倫の事実を認めない場合、慰謝料の金額は減額される傾向があります。

離婚しなかった場合

離婚をしない場合の慰謝料相場は、一般的に50~100万円です。

この場合は、不貞行為慰謝料のみを請求される形となります。不倫の事実はあったとはいえ、それが理由で離婚に至らなかったことで、離婚した場合よりも費用相場は低めです。

ただし、あくまでも目安であり、不倫に関する慰謝料は精神的な苦痛や関係を持っていた期間などで異なるため、場合によっては100万円以上かかることもあるでしょう。

不倫がバレて慰謝料請求された際に意識しておくべきポイント

不倫がバレて慰謝料を請求された場合、まずは以下のことを意識しましょう。

  • 慰謝料が認められないケースがあることを把握しておく
  • 慰謝料の金額が妥当かどうか確認する
  • 示談書の作成をしておく

詳しく解説します。

慰謝料が認められないケースがあることを把握しておく

不倫がバレた際に慰謝料請求を受ける場合、必ずしも慰謝料が認められるわけではありません。慰謝料請求が成立するためには、いくつかの条件や要素が考慮されます。

まず、慰謝料が認められない主なケースとして、不倫が証明できない場合が挙げられます。慰謝料請求を行うには、不倫があったことを証明する証拠が必要です。

例えば、相手からの告白やメール・LINEのやり取り、目撃情報など、明確な証拠がなければ、慰謝料請求は認められない可能性があります。

そのため、証拠を収集することが不倫問題において重要なポイントです。

慰謝料が認められない場合には、その根拠を明らかにした上で毅然とした対応を取ることが適切です。法律上は慰謝料が認められなくても、当事者間で支払う約束をしてしまうと支払義務が生じるため、弱気な対応は避けたいところです。

慰謝料の金額が妥当かどうか確認する

慰謝料の金額は、単に不倫が発覚したという事実だけで決まるわけではなく、いくつかの要素で決まります。

そのため、慰謝料請求を受けた際には、金額が過剰でないか、または適正であるかを冷静に確認し、必要であれば交渉を行うことが必要です。

一般的な慰謝料の相場は、離婚した場合で100〜300万円ですが、中には相場を上回る請求をされるケースもあります。

慰謝料の金額については、被害者の意向も重要な要素ですが、あまりにも不合理な請求を受けた場合には、弁護士を通じて交渉を行いましょう。

金額の妥当性は、個別の内容や状況を踏まえた検討が適切ですが自分で判断することは困難です。不倫慰謝料の分野に精通した弁護士に相談し、弁護士から助言を受けることをおすすめします。

示談書の作成をしておく

示談書は、慰謝料の支払いに関する条件や双方の合意事項を文書で確認し、後々のトラブルを防ぐために役立ちます。

特に慰謝料の金額や支払い方法、支払い期限などが明確に記載されていることで、双方が合意した内容が法律的に有効となり、後から誤解や不安が生じにくくなります。

示談書の作成は、法的に有効な契約として成立するため、必ずしも口約束や手書きで済ませてはいけません。

必ず書面で、双方の同意を得たうえで、証拠として残すことが大切です。もし示談書の内容に不安がある場合や、合意内容に疑問を感じる場合には、弁護士に相談しましょう。

不倫がバレて慰謝料請求されたら弁護士に相談しよう

不倫がバレてしまうと、配偶者からの信頼を損なうだけでなく、慰謝料を請求されてしまい、経済的な負担を背負ってしまう恐れがあります。

絶対にバレないと思って不倫したとしても、不倫がバレないという保証はどこにもありません。

万が一バレてしまった場合、最小限にダメージを抑えるために早急に男女トラブルに強い弁護士への相談がおすすめです。

藤垣法律事務所では、離婚・男女問題に精通した弁護士が在籍しており、迅速対応により最適な解決方法をご提案いたします。下記からぜひご相談ください。

お問い合わせ

法律相談のご希望はお気軽にお問い合わせください
※お電話はタップで発信できます。メールは問い合わせフォームにアクセスできます。